2013年1月2日水曜日

新しいカメラの初夢を見る

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新年というと初夢である。初夢の内容でその年の吉凶が決まるとされている。僕も人並みに初夢を見たのだけれど、内容はいい加減なものである。南の島でのんびりバカンスを楽しむような夢などみることは叶わず、普段と変わりのない夢でしかなかった。まあ僕の吉凶なんて誰も興味ないだろうからカメラについてだけを初夢風に書いてみよう。

明け方近くに夢うつつにボンヤリと考えていたのは巷間噂に上っているシグマのFoveonセンサーのフルサイズ化についてだった。これはあちらこちらの噂系サイトで話題となっている。誰が言い出したのかは分からず信憑性も霧の中だ。しかしながら、フルサイズのデジタル一眼レフ自体はカメラメーカーとしては避けては通れない道である。今年は多分ペンタックスから何か発表があるのではないかとも思う。するといよいよシグマの番である。

シグマがフルサイズのデジタル一眼レフを出すとしたらそれはどのようなカメラになるのだろうか。例えばSD1 MerrillというカメラはAPS-Cサイズのセンサーを載せたデジタル一眼レフカメラなのだが、山木社長によると思ったほど売れていないという。売れない理由は幾つかあるだろうけれど、これは他社のデジタル一眼レフカメラと同じ土俵にいるのが悪い、というのが僕の意見である。

APS-Cサイズのセンサーを積んだデジタル一眼レフカメラというものは、既に他社から多数のモデルが発売されていて、価格競争も激しい激戦区である。ここにシグマが乗り込んだことは勇気があると思う。しかしここはすぐに値崩れするような市場なので、価格競争に身を投じたという意味でもある。そうであるならば、シグマには最初から勝算はない。

シグマが今後もデジタル一眼レフカメラを市場に出し続けたいのであれば、他のメーカーがしのぎを削る激戦区にはタッチしないことが戦略として有効なのである。であれば、次に出すべきセンサーサイズがフルサイズであるかどうかは兎も角、普通のデジタル一眼レフカメラの形状をしたものであればあるほど不利である。

あくまで僕の意見だけれど、例えばハッセルブラッドのような四角い筐体の一眼レフカメラというものはありだと思う。フルサイズセンサーといっても24㎜×36㎜のフルサイズではなく、36㎜×36㎜のセンサーサイズを持ったスクエアフォーマットのデジタル一眼レフカメラなどを期待したいのである。

何故45㎜や60㎜サイズのセンサーサイズでないのかというと、センサーの価格、現状のSAマウントレンズをそのまま使用できるなど汎用性があること、などを挙げておこう。またフォーマットをスクエアにすることによって、横位置の撮影時にカメラを傾ける必要がなくなり、デザインもシンプルに出来る。基本的に上からのぞき込むファインダーと、背面の液晶モニターという二つのファインダーを装備することで、SONYのNEX-6のような開発に多額の投資が必要な液晶ファインダーを搭載する必要もなくなる。

所詮フルサイズのスクエアフォーマットなので筐体自体はそれほど大きくはならずにすむ。それなりの大きさのバッテリーを積むことも可能である。HDMI端子を幾つか装備し外部モニターへの出力が出来れば有り難い。

どうせ普通のデジタル一眼レフカメラを出しても他社の競合製品に喰われてしまう。シグマのアドバンテージはFoveonセンサーだけだといったら酷だが現実はそうである。ならばこのようなカメラを作って勝負して欲しいと願うのである。価格は相当高いだろうけれど、オンリーワンであれば存在価値は残るのである。これを初夢としてここに記しておこう。


撮影地:奈良市
Sigma DP2 Merrill
Sigma Photo Pro


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